Mac/PC対応オーケストラ音源IK MULTIMEDIA Miroslav Philharmonik 2発表
坂本龍一復帰後初作品、映画「母と暮せば」サウンドトラックの制作現場を追ったドキュメンタリー写真展

Bluetoothでワイヤレス出力できるレコード・プレーヤーION AUDIO Air LP
inMusic Japanは、アナログ・レコード・プレーヤーION AUDIO LPシリーズの新製品Air LPを発売する。
スピーカーを搭載する代わりにBluetooth音声出力回路を搭載しており、すでに所有しているBluetoothスピーカーやヘッドフォンがあれば、それらとペアリングしてアナログ・レコードを楽しむことができる。またRCA音声出力端子と、ステレオ・ミニ・ジャックのヘッドフォン端子も搭載しているので有線での外部出力も可能。さらにION定番の録音用アプリEZ Vinyl/Tape Converter(無償)と、Apple iPad Camera connection kitを使えば、USB端子から直接 iPhoneに録音出来る。またパソコン用のソフトウェアも同梱。そして天然木を黒のピアノ・フィニッシュに塗装したボディは、天然木の素材を活かしたデザインの同シリーズの中でも大きな存在感を放つ。
製品情報
- ION AUDIO / Air LP
- 価格:オープン 発売日:2015/11/19 デジマートでこの商品を探す
- 【スペック】
●サイズ(W x H x D):約 406 x 102x 362mm ●重量:約 3.0kg - 【問い合わせ】
inMusic Japan株式会社 TEL:03-6277-2231 11:00〜18:00(月〜金曜日・祝祭日は除く) http://ionaudio.jp/airlp/
YAMAHAスタジオ・モニター・ヘッドフォンHPH-MT7、HPH-MT7W発表
デジタル・リバーブ、フィードバック・サプレッサー、1-Knob Master EQなどを搭載したコンパクトなパワード・ミキサーYAMAHA EMX2
ミューズ音楽院で短期講座『音楽業界基礎講座』開講!
ミューズ音楽院では、2016年1月13日(水)から、音楽業界に関する基礎の基礎から学べる短期講座『音楽業界基礎講座』を開講する。ギョーカイの知識が全く無い人でも安心して受講できるそうなので、興味のある人はぜひチェックしてみてほしい。
主な受講対象者は、- 音楽業界に興味がある
- 音楽に関わる仕事をしてみたいけど、どんなしごとがあるの?
- 音楽業界のしくみがよくわからない
- 音楽業界に就職・転職を考えている人
- 音楽に興味があって、より知識を深めたいと考えている人
- 音楽業界の基礎的なしくみ(1)「音楽に関わる様々な仕事」
- 音楽業界の基礎的なしくみ(2)「著作権や印税について」
- 音楽業界の基礎的なしくみ(3)「アーティスト活動について」
専任講師:手島将彦
早稲田大学大一文学部卒。 インディーズ、メジャーにて自らアーティストとして数作品リリース後マネージャーに転身。同時にインディーズレーベルの運営も手がける。 その後専門学校ミューズ音楽院にて新人開発を担当。 LOST IN TIMEや藍坊主、Pragueなど数多くのアーティストの輩出に携わる。
デスクトップ・スピーカーDENON PROFESSIONAL DN-304S

BITWIG Bitwig Studio Ver1.3との親和性を検証!Surface Pro 4 発売記念イベント・レポート
























発売25周年を迎えた全天候対応PAスピーカー802シリーズがアップデート!BOSE 802-IV発売

- 802-IV用天井/壁付けブラケット WCB802IV:2015年12月発売 25,000円(税抜)
DJコントローラーNUMARK Mixtrack Pro 3限定ホワイト・カラー・モデル発売
シンセサイザーROLAND JD-Xiのカラー・バリエーション台数限定発売
デジタル・シンセ・パート×2、ドラム・パート×1、アナログ・シンセ・パート×1のミニ鍵盤シンセサイザーROLAND JD-Xiのカラー・バリエーションが台数限定で発売が開始された。カラー・バリエーションはホワイトとレッドの2色。ボコーダー、パターン・シーケンサーを搭載し、1台でダンス・ミュージックを中心としたトラック・メイキングが楽しめる。一部の店舗のみで台数限定で発売中。なくなり次第販売終了となるのでお早めに。
製品情報
- Roland / Roland JD-Xi-RD Limited Edition
- 価格:オープン 発売日:2015/11/14 デジマートでこの商品を探す
- 【スペック】
●鍵盤 37ミニ鍵盤(ベロシティー対応)●最大同時発音数129 音●パート数 4 パート (デジタル・シンセ・パート= 2、ドラム・パート= 1、アナログ・シンセ・パート= 1)●サイズ:575(幅)×245(奥行)×85(高さ)mm ●重量:2.2kg(AC アダプターを除く) - 【問い合わせ】
ローランド株式会社お客様相談センター TEL:050-3101-2555 11:00〜17:30(月〜金曜日・祝祭日・同社規定の休日は除く) http://www.roland.co.jp/products/jd-xi/
製品情報
- Roland / Roland JD-Xi-WH Limited Edition
- 価格:オープン 発売日:2015/11/14 デジマートでこの商品を探す
- 【スペック】
●鍵盤 37ミニ鍵盤(ベロシティー対応)●最大同時発音数129 音●パート数 4 パート (デジタル・シンセ・パート= 2、ドラム・パート= 1、アナログ・シンセ・パート= 1)●サイズ:575(幅)×245(奥行)×85(高さ)mm ●重量:2.2kg(AC アダプターを除く) - 【問い合わせ】
ローランド株式会社お客様相談センター TEL:050-3101-2555 11:00〜17:30(月〜金曜日・祝祭日・同社規定の休日は除く) http://www.roland.co.jp/products/jd-xi/
12月6日(日)中塚武によるオール・リクエスト・ライブ開催!
Addictive Drums2シリーズ35%OFFキャンペーンがハイリゾリューション・オンラインストアにて開催。2015年11月27日から2016年1月31日まで
キャンペーン期間
2015年11月27日から2016年1月31日まで 数量に限りがあるため、早期終了となる可能性あり。キャンペーン対象商品
Addictive Drums 2 HRストア税別価格:28,000円→税別キャンペーン価格18,500円 商品URL:http://www.h-resolution.com/xlnaudio/ad2.php Addictive Drums 2 Creative Collection HRストア税別価格:55,000円→税別キャンペーン価格36,000円 商品URL:http://www.h-resolution.com/xlnaudio/ad2cc.php 新製品 Addictive Drums 2 Custom HRストア税別価格:28,000円→税別キャンペーン価格 18,500円 商品URL:http://www.h-resolution.com/xlnaudio/ad2custom.php ※新製品のAddictive Drums 2 Customは豊富なAD用拡張音源ADPakシリーズから3つ選んでオンライン・インストールできるパッケージで、ADpakに加えて3つのMIDIPak、3つのKitpiece Pakをインストール時に選択できる。大型LCDディスプレイとDSPを搭載した2chパワー・アンプ「QSC GXD8」
最大出力1,200W(4Ω)のクラスDアンプ 4バンドのパラメトリックEQを装備
本機の第一印象はコンパクト!なこと。2Uラック・サイズなのだが、なんと言っても奥行きが浅い。サイズは483(W)×89(H)×259(D)mmで、重量も6kg(GXD4は5.1kg)。 PLDシリーズよりもさらに扱いやすいサイズ/重量となっている。フロント前面中央の大型LCDディスプレイは、コスト・パフォーマンスに重きを置いた本機らしくモノトーン仕様だ。ディスプレイの両脇には大きなロータリー・エンコーダーが配置され、左右共に各出力チャンネルのゲインが調整可能。右側(チャンネルB)はDSPコントロールも兼ねていて、ディスプレイ下部にあるメニュー・ボタン(HOME/ENTER/EXIT)を併用して、メニュー画面でさまざまな設定をする際に用いる。ロータリー・エンコーダー上部には、それぞれCLIP/SIGのインジケーターが用意されており、CLIPは過大入力でクリップした際に赤く点灯し、SIGはチャンネルに信号が入力された際に緑色に点灯する。 本機はユニバーサル電源を採用し、消費電力は100V使用時に1/8パワー駆動で6.2A(GXD4は3.4A)と非常に省エネだ。リア・パネルには2chの入力が用意され、それぞれにXLRとTRSフォーンの両端子を装備。出力の2chにはスピコン端子とバインディング・ポストをそれぞれ用意している。そのほか、USB端子が搭載されており、 コンピューターと接続してファームウェアのアップデートや設定ファイルの保存/呼び出しが可能。なお、本機はブリッジ・モードには対応していない。また、クラスDアンプを採用しており、各チャンネルあたり8Ω時の最大出力は800W、4Ω時は1,200Wとなっている。 本機はPLDシリーズと同等のDSPを搭載しているとのことで、早速信号の流れに沿って見ていこう。まずプリセットにおいては、4つのシステム構成をベースにしており、1chと2chの入力に対し、それぞれステレオDSPかセパレートDSP(モノラル×2系統)のルーティングを決められる。それを元に、20種類のプリセットが用意されている。ステレオDSPは両チャンネルに対し同じ内容の設定ができ、セパレートDSPは各チャンネルで個別の設定ができる。入力感度は1.2Vまたは3.9Vに変更可能。また、前述したように、ユーザーが設定/変更したDSPパラメーターの保存や呼び出しもできる。 クロスオーバーでは、フィルターの種類は選択できないが、ローパス(60Hz〜4kHz)、ハイパス(20Hz〜4kHz)の周波数を調整できる。また極性(+または−)の設定も可能だ。なおEQはパラメトリック・タイプの4バンドで、ゲイン(−12〜+12dB)、周波数(20Hz〜20kHz)、バンド幅(0.1〜3oct)を設定できる。ディレイにおいては、ディレイ・タイム(0〜50ms)の変更が可能。そして、リミッターのタイプはMILD/MEDIUM/AGGRESSIVEから選び、スピーカーの連続許容入力とインピーダンス(4Ω/8Ω)を設定できる。最後にユーティリティでは、アンプのステータス(トータル・ラン・タイム/ハードウェア/ファームウェアのバージョン)表示やLCDディスプレイのコントラスト設定などが行える。エンコーダーによる直感的な操作性 ダイナミックできらびやかな音質
実際に、野外のDJイベントに本機を持ち込んでみた。PAブースがステージ袖だったこともあり、ブース用のモニター・アンプとして使用。私は説明書を後で読む派なので予備知識無しに本機を触ってみたところ、直感的に操作できて使いやすい印象を受けた。ロータリー・エンコーダーとディスプレイ下の3つのメニュー・ボタンで難なく各パラメーターにアクセスでき、設定も比較的ポイントが絞ってあって分かりやすい(写真①)。ただ、項目を選択して設定する度に逐一“Confirm”と表示され、データを上書きするほんの一呼吸の待ち時間が気になった。一方EQの効き具合は、ディスプレイに表示される数値と聴感上の差があまり無く使いやすい。音質は明るく張りがあって、押し出しの良い印象。QSCの持ち味であるダイナミックさ、かつPLDシリーズ以降のきらびやかな感じも健在で良好だった。
Bluetoothを搭載したミキサー内蔵のアレイ型PAシステム「WHARFEDALE PRO Isoline 812」
ウーファー部に3つの入力chを用意し 各レベルの調整が可能
Isolineシリーズのスピーカーは、ミッド/ハイレンジのコラム・スピーカーとサブウーファーの2つから構成されており、付属の35mm径のポールで両者を接続して使用します。Isoline 812はコラム・スピーカーの中に3インチ径のユニットが縦に8基配置され、サブウーファーは12インチ径のユニットを1基搭載しています。サブウーファー内部にはクラスDのパワー・アンプが備えられ、出力500W(RMS)/800W(ピーク)。最大音圧レベルは124dB SPLで、クロスオーバー周波数は350Hzとなっています。 コラム・スピーカーのサイズは、116.6(W)×805(H)×115(D)mm。水平方向の指向性は80°で周波数特性は140Hz〜20kHzです。サブウーファーのサイズは400(W)×450(H)×541.9(D)mm。周波数特性は40Hz〜500Hzで、フロント部にポートを持つオーソドックスなバスレフ型です。セッティングはサブウーファーの天板にポールを立て、その上にコラム・スピーカーを設置します。その後はサブウーファーのスピーカー・アウトとコラム・スピーカーのインプットをスピコン・ケーブルでつなぐといったシンプルなシステムです。 サブウーファーのリア・パネルにはIN-A/IN-B/IN-Cの3つのチャンネルが用意され、それぞれボリュームの調整が可能です。IN-Aにはマイク/ライン・イン(XLR/TRSフォーン・コンボ)が装備され、入力レベルの切り替えスイッチが付いています。IN-Bの端子はマイク・イン(XLR/TRSフォーン・コンボ)のみです。IN-Cにはライン・インL/R(RCAピン)が1系統用意され、ミキサー内部でモノラル化されます。入力端子のほかには、先述のスピーカー・アウト(スピコン)、もう1台別のシステムへ信号を送り出すためのミックス・アウト(XLR)が装備されています。また、このシステムはBluetoothの電波を受信でき、IN-Cのチャンネルでボリュームを調節できます。ライン入力端子の上にあるBluetoothペアリング・スイッチを長押しすることで送信側のデバイスを検知しますが、もう1台別のシステムへ接続する場合は有線で行う必要があり、その際はモノラルの信号が送られます。ステレオでの出力ではなく、モノラル2本が同時に鳴る仕様です。ひずみを抑え過ぎない迫力あるサウンド 中低域もしっかりとしたフラットな音質
今回は小規模なスペースでの使用を想定して、18畳のスタジオでロック・バンドのボーカル用スピーカーとして使ってみました。スマートフォンからBluetoothでリハーサル用のクリックを送信。スピーカーから1mほどのところにSHURE SM58を置き、本機のマイク・インに入力。マイク・インの回路から出る音はフラットで、SM58本来の中域をメインとしたレンジ感を再認識できたほどです。大音量のボーカルでも、それほど“うねるような音”にはなりません。アンプのリミッター回路におけるリリース時のレベル変動が少なく、大げさにならない印象。 また音量を上げていくにつれ、ひずみのコントロールをし過ぎない自然な“やかましさ”が増えてくることにも気付きました。これは私にとって好ましいことです。我々PAエンジニアとしては演奏がヒート・アップするにつれ、ミックスも同様に熱く行いたいのですが、昨今の高級パワード・スピーカーは電子回路による過度とも思える補正や管理がなされた冷たい優等生的な音がし、誰がミックスしても同じような音になると感じています。その上、大音量での入力を続けると、ハード・リミッターがかかって低音だけついてこなくなるような感覚があったりするので、本機の迫力ある“やかましさ”には好感が持てます。 スピーカーの音質としてはドンシャリのような誇張し過ぎる音ではなく、中低域もおろそかにしていない印象で、昨今では珍しいフラットなタイプのものでした。 § 本機は8連装のアレイ型PAシステムとして、指向軸内にマイクが存在してもハウリングしにくいという利点を持っています。私としては、全く音響設備の無いところや音場の整っていないところで本機のコラム・スピーカーを2連にして(計16ユニット)、サブウーファーを2段に積み、アレイ型スピーカーとしてどのような音が出るか試してみたいところです。恐らく、さらにハウリングしにくい迫力のあるシステムとなることでしょう。 [caption id="attachment_49596" align="alignnone" width="517"]
カバー・エリアを調整可能なPA用パワード・スピーカー・システム「BOSE F1」
2.25インチのドライバーを 縦に8つ配置するF1 Model 812
F1 Model 812の中には2.25インチ径のコーン・ドライバー8基が縦に並び、それらの後ろに12インチのウーファーが組み込まれている。内蔵のパワー・アンプはクラスDで、出力は1,000W。F1 Subwooferは10インチのウーファーを2基備え、F1 Model 812と同様に1,000WのクラスDアンプを搭載している。 早速組み立ててみよう。重量24.9kgのF1 Subwooferの後ろ側には、F1 Model 812を乗せるためのアダプターが収納されている。F1 Model 812は重量20.2kgなので、1人で持ち上げてF1 Subwooferにセットすることが可能。このアダプターは2本の脚を持つため、1本のポールに比べて随分安定している。 F1 Model 812には2系統のオーディオ入力が用意され、1つはXLR/TRSフォーン・コンボのマイク/ライン・イン。もう一方にはRCAピンのL/RとTRSフォーンのライン・インが備えられ、これらを単体もしくはミックスしてスピーカーとライン・アウト(XLR)から同時に出力できる。F1 Model 812は単体のフル・レンジ・スピーカーとしても機能するので、汎用の35mm径ポールに取り付ければカフェや中小規模の会場でも扱える。F1 Subwooferと併用するときは、入力ソースに応じてF1 Model 812のライン・アウトをF1 Subwooferのライン・インに送ってもいいし、F1 Subwooferのライン・アウトをF1 Model 812のライン・インと接続してもいい。F1 Subwooferの出力ゲインは本体ノブで調整でき、位相を反転させたりハイパス・フィルターをかけることもできる。滑らかかつ上品なサウンド カバー・エリアに合わせて自動で特性調整
まずは中ホールで使用してみた。F1 Model 812のマイク/ライン・インに卓のアウトをつなぎ、入力ゲインを12時に設定。F1 Subwooferの出力ゲインも12時だ。卓に接続したマイクから声を入力してみたところ“滑らか”という第一印象。次にF1 Model 812を単体でもチェックした。サブ帯域が出ているのかと思うほど量感に富んだ音である。再び両者を併用し、メーカーがリファレンスとするロックやアコースティック、ヒップホップなどを試聴してみた。各帯域が驚くほどスムーズに出てくる。 さてF1のユニークな機能と言えば、F1 Model 812の“Flexible Array”だろう。8つのドライバーのうち、上の3つから成るアレイと、下の3つのアレイの角度を2種類から選べるのだ。上のアレイは通常の正面向きと上向き、下のアレイは正面と下向きを選択できるので、都合4つのカバー・エリアを作り出せる。角度の変更は簡単で、アレイをフロント・グリルの上から押し込んだり、引き出したりするのみ。角度を変えると、それに合わせたプロセッシングが自動的に施されるのも特徴だ。通常の状態ではミッドの直進性にたけていて、上下の角度を振るとハイが伸びる印象。単純にカバー・エリアが変わるというだけでなく、アレイ間の干渉もクリアされているようだ。 今度はハワイアン・バンドのPAに使ってみた。小さな音量で鳴らしたが、定位がしっかりと分かる。全くEQしなくても、トゥー・マッチなローやギラついたハイは感じられなかった。水平100°のカバー・エリアに死角は無く、アレイの角度を変えることで音質や垂直方向のエリアをベストな形に調整できる。このほか500人規模のクラシック・ホールで鳴らしてみたところ、カバー・エリアについては問題なかった。ただし残響の多い空間なので、ミッドの上品さに多少エッジが加わればと思えるところもある。 F1 Model 812は最近のスピーカーらしい高能率ぶりだが、無遠慮なパワー感ではなく品が良い。クロスオーバーが600Hzというのも、その印象に一役買っているようだ。低域に関しては、サブローの音量を上げると気になる周波数が3〜4ポイント出てくるものだが、F1 Subwooferでは1ポイントほどだった。コンパクトなスピーカーに“滑らかさ”や“品”を求める向きに良い製品と思える。 [caption id="attachment_49506" align="alignnone" width="384"]

ドラム・キットの収音に向けた3種類のマイクを計7本収めるセット「MIKTEK PMD7 7-Piece Drum Mic Kit」
裏面からの音声を遮断するPM11 各マイクにAMIのトランスを使用
セットの内訳はスネア/タム用のダイナミック・マイクPM10が4本、キック用のPM11が1本、オーバーヘッド用のペンシル型コンデンサー・マイクC5が2本です。PM10とPM11は指向性がスーパー・カーディオイドで、かぶりの少ない収音が可能。ネオジム・カプセルを採用し、クリアなサウンドと高出力を特徴としています。いずれもステンレス製のダイキャスト・ボディで密閉性が高い上、PM11のカプセルには裏面からの音声信号を遮断する特殊機構が備えられており、通常のハイパー・カーディオイドよりもソリッドな録り音が期待できます。PM10に関しては、レバーでロックできるリム・マウントが付属しているのでPA用途に便利。もちろん通常のマイク・スタンドに取り付けて使用することも可能です。 C5の指向性はカーディオイド。ダイアフラムは0.5インチ径で、金を蒸着させた5μ厚のマイラーが使用されています。特性のバラツキを抑えるため、回路にはハンド・セレクトによるトランジスターが使われており、個体ごとに測定された周波数特性グラフが付属。ボディはソリッド・ブラス製で、プラチナ・フィニッシュです(写真①)。以上すべてのマイクにAMI製トランスフォーマーを惜しみなく投入。これは最近のビンテージ・クローン系ハイエンド・マイクにこぞって使われているものです。 [caption id="attachment_49576" align="alignnone" width="348"]
情報量が多くクリアな音のC5 5kHz辺りの上がったPM10とPM11
それでは音を確認していきましょう。今回は、福島県の国際アート&デザイン専門学校のスタジオにてドラムを録ってみました。PMD7全体の印象としてまず驚いたのが、とにかく音がクリアだということ。これはオーバーヘッドに立てたC5のキャラクターによるところが大きいですね。筆者が普段使用しているAKG C414やNEUMANN U87と比較して、粒子が一段細かくザラつきが少ない印象。情報量が多く“別途設置したアンビエンス・マイクを混ぜているのでは?”と思うほど、空間が奇麗に録れます。決して温かい音ではありませんがスムーズで、変にギラついたところも無く、EQの引っ掛かりも良いです。 次にキック用のPM11をチェック。こちらはアタックが強調された派手めのサウンドです。低域も強調されていますが、5kHz辺りに出っ張ったところがあり、ベチベチとした成分がガツンと出てきます。サウンド・ホールにグリルのみを入れて設置したのですが、現在定番と言われているキック用マイクを打面から数cmのところに立てたような音が得られました。打面近くまで突っ込むマイキングには時間を要するので、サラッと立てられる位置でこの音が録れるのは便利ですね。 最後にスネア/タム用のPM10。こちらは用途の似ているSHURE SM57やSENNHEISER MD421などと比較して、出音の大きさが耳を引きますね。そしてこれらのマイクと同じく5kHz前後がかなり持ち上がっていますが、ザックリとした感じは全くありません。クリーンな特性のEQでブーストしたような上がり方なので、アタックが速く聴こえる印象です。また50Hzを谷の中心にして深めのディップがあるので、特に処理せずともキックとのすみ分けが図れます。付属のリム・マウントは可動域が広く、目的のポイントをストレス無く狙えますね(写真②)。 [caption id="attachment_49509" align="alignnone" width="450"]



HDMIコネクター搭載しカメラとの同期を実現したリニアPCMレコーダー/ミキサーTASCAM DR-701D


3種類のカプセルが付属するソリッド・ステート・コンデンサー・マイク「TELEFUNKEN M60」
クラスAディスクリート・アンプ搭載 直径15mmで厚さ6μmのダイアフラム
今回レビューするM60 FET Stereo Master Setには、M60マイクが2本と、指向性の異なるTK60(単一指向)、TK61(無指向)、TK62(超単一指向)の3種類のカプセルが同梱。そのほかウィンド・スクリーンや、ショック・マウント、5mのXLRケーブルがコンパクトな専用ケースに収納されています。また本セットとは別に、マイク本体が1本のM60 FET Master Set(オープン・プライス:市場予想価格118,000円前後)もラインナップされています。 3種類のカプセルは、同社のスモール・ダイアフラム型チューブ・マイク、Ela M 260と同様のTK6Xシステムを採用し、外観はゴールド・メッシュとブライト・ニッケルで仕上げられています。本体との接続部分はネジ込み式で、交換の際は工具不要で簡単です。 ダイアフラムは厚さ6μm、直径15mm。クラスAディスクリート・アンプの回路基板には金メッキ処理がなされています。パーツの組み込みはすべて手作業で行われているそうで、出力段にアメリカ製カスタム・トランスを採用しているところにこだわりの強さを感じます。最大音圧レベルは130dB SPLで、ドラムにオンで立てたり、ギター/ベース・アンプなどに使用することが可能です。 実際にマイク本体を手に取ってみると、ほど良い重量感があり、つや消しブラックのボディにしっかりとした作りのTELEFUNKENのロゴ・マークが施されています。高級感があり、見た目の印象はとても良いです。48Vファンタム電源駆動で、本体にスイッチのたぐいは一切なく、回路をシンプルにすることで音質の向上を図ろうとするストイックな姿勢がうかがえます。ノイズ感やひずみ感が少なく クリアで抜けの良い音質
それでは実際に音を聴いてみましょう。スモール・ダイアフラム型のマイクは、癖が無くフラットな特性上、歌よりも楽器録音に向いています。今回はオケ録りをする機会に恵まれたので、マイクプリにNEVE 1073を用意し、いろいろな楽器の収録に本製品を試してみました。まずは、カプセルをTK62(超指向)にして、ドラムのトップにステレオで設置。シンバルを連打した際も高域の暴れをうまく抑えつつ、スネアやタムの輪郭をしっかりとらえてくれます。かぶりも少ないので、ミックス時にあまり苦労しなくて済みそうです。キレがあり、エッジ感がハッキリと出るので、ハイハット用に使っても良いでしょう。 続いてアコギです。ドラムのように他のパーツのかぶりの心配もないので、TK60(単一指向)に付け替えてマイク1本で録ってみます。歯切れが良く、コードの厚みも感じられました。ストロークではザクザクと刻む感じがハッキリと分かり、アルペジオだと各音の粒立ちが良く、ニュアンスもキッチリと表現。トランジェント特性が良く、アタックをしっかりとらえてくれますが、耳に痛い感じが無く好印象です。高域は一番上の帯域まで伸びているというよりは、明るく力強さがあります。低域もしっかりとカバーしてくれますが、特定の帯域がたまってモワモワしないところが良いです。ステレオでピアノに立てても良さそうだと思いました。また、先に試したTK62と比べると中高域が多少柔らかくなるというキャラクターの違いを感じられたので、使い分けのアイディアが広がりそうです。 最後に、ダブル・カルテットのストリングス用にTK61(無指向)を装着し、ルーム・マイクとしてステレオで使用。素直な質感でふわっとした広がり、部屋の空気感を含んだ伸びやかで開放感のあるサウンドが録れました。 周波数特性表を確認すると、どのカプセルを使用した場合も8kHz付近にピークがあるようですが、聴感上はそのような印象は無く、高域には一貫して明るさがあります。本機の根本的なキャラクターは、ノイズ感やひずみ感が少なく、クリアで抜けが良いものと言えるでしょう。 § コンパクトで扱いやすく、どんな楽器にでも使える万能タイプの本機。TELEFUNKENのイメージ通り、ビンテージ・マイク的な音の太さがありつつも、現代的な高域の抜けの良さを併せ持つとても良いマイクです。セット内容を考えるとコスト・パフォーマンスも高いので、エンジニアだけでなく、宅録用に本格的なコンデンサー・マイクの導入を考えているクリエイターにもお薦めです。 [caption id="attachment_49558" align="alignnone" width="446"]

専用プラグインと連携するAPI 500互換のコンプ・モジュール「WESAUDIO _Mimas」
アコギを通した瞬間 とてもクリーン!!と感じた
本体デザインは、ホワイトのパネルにブラックのロータリー・エンコーダー・タイプのノブが配されたもの。ノブは上から順にインプット・ゲイン/アウトプット・ゲイン/アタック・タイム/リリース・タイムとなっている。スレッショルドは固定で、1176と同様にインプット・ゲインを上げるとコンプレッションが深く、下げると浅くなる仕様だ。各ノブの周りには白色LEDが配置され、ノブを回すと明るく発光。そのほか緑に光るレベル・メーター(イン/アウト用のVUメーターもしくはゲイン・リダクション・メーターをプラグインから切り替え可)、4つ押しモードもあるレシオ・スイッチ、トゥルー・バイパス・スイッチ、リンク・スイッチ、サイド・チェイン・ハイパス・フィルターのスイッチ(60/90/150Hz)、2種類の設定を比較するためのA/Bスイッチ、コンピューターとつなぐためのMini USB端子などを装備。アナログ回路はCARNHILLのトランスを使ったフル・バランス入出力構成である。 今回は、アコースティック・ギターやボーカルの録音に使ってみた。まずはアコギ。音を通した瞬間“とてもクリーン!!”と感じた。インサートによる音の変化は全くと言っていいほど感じない。演奏してもらった曲についてはA〜Bメロ前半で優しいアルペジオ、Bメロの後半からサビにかけてはピックで激しくストロークするという、コンプの設定が一番やっかいなタイプ。A〜Bメロではインプットを上げてアルペジオが均等に聴こえるようセットし、Bメロ後半からは手動で徐々にインプットを下げ、ストロークのピークを抑えた。このとき本体とコンピューターをUS B接続しオートメーションを書き込みモードにしておくと、一連の操作がDAWに記録される(画面①)。2回目の録音からは自動で同じ動きとなるため、ほかのパートとのバランスやモニターに集中できるわけだ。 [caption id="attachment_49508" align="alignnone" width="266"]
レシオの4つ押しモードは “激しくも冷静”といったサウンド
ボーカルに使ったときも同様に、とてもクリーンでストレートな印象だ。今回の男性ボーカリストの声は低域に押し出し感があり、下からしゃくり上げるタイプ。こうした声は低域の音量でオーバー・コンプレッションになりがちだが、150Hzのサイド・チェイン・ハイパス・フィルターを使ったことで、とても奇麗に処理できた。また声が小さくなる部分を上げたい場合、録音中にアウトプット・ノブを回してオートメーションを描けば、ギターのときと同様に以降のテイクを同じレベルで録れる。 今回は、メイン・ボーカルを録った後ですぐにハモりをダビング、そしてまたメインに戻る……という、行ったり来たりのプロセスであった。メインに対してハモりはやや深くコンプレッションしたいので、どうしても設定のリコールが必要になるのだが、本機ではA/Bのセットアップ・メモリーが可能なのでスムーズにセットアップできた。 インプットやアタック、リリースがとても正確に動作する本機。アコギのスチール弦などはやや硬質になる印象もあったが、それが音色と音場の透明感につながっている。レシオ4つ押しモードについては、ハードにコンプレッションされるものの1176のような熱い温度感は無く、“激しくも冷静”という印象であった。 そのほか今回は、電源が別筐体になっている10スロット・ユニットWESAUDIO Supercarrierを使ったのだが、その後筆者所有のAPI 500-6Bにセットしたところ、前者の方がSN比が良いと感じた。電源が別筐体である恩恵は大きいのかもしれない。 総合的には無駄のない正確な音で、響きが肥大することもない、極めてナチュラルなコンプであると思う。またついにハードのエフェクターもオートメーション、しかもイージー・オペレーションの時代になったか……と感じさせられる_Mimasであった。 [caption id="attachment_49514" align="alignnone" width="551"]