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レコードの魅力を広めるためテクニクス/ナガオカ/東洋化成がコラボ。「レコード再発見プロジェクト」発足

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[caption id="attachment_55613" align="alignnone" width="650"]record-rediscover-project-15 ▲パナソニック株式会社コンシューマー・マーケティング・ジャパン本部テクニクス担当伊部哲史氏(左)、株式会社ナガオカ技術アドバイザー寺村博氏(中央)、東洋化成株式会社レコード事業部カッティング・エンジニア西谷俊介氏(右)[/caption] 「レコード再発見プロジェクト」は、音楽やオーディオについての情報発信を行い、レコードの楽しさを広める活動を通じてより高いレベルの製品開発に昇華していくことを目的としている。また、企画した3社は、メイド・イン・ジャパンへのこだわりを持ち、本社と製造ラインを国内に置いている点が共通している。 テクニクス伊部氏は、新製品「SL-1200GAE」の開発コンセプトや魅力についてこう語った。 [caption id="attachment_55589" align="alignnone" width="300"]record-rediscover-project-7 ▲テクニクス伊部氏[/caption] 「 SL-1200シリーズは70年代の発売以来、累計350万以上の販売台数を誇るテクニクスの顔とも呼べる製品。今回の『SL-1200GAE』を発売するにあたり、“ダイレクト・ドライブ・ターンテーブルを再定義をする”というコンセプトの元、部品一つ一つを見直してすべてを再設計した。これにより、ダイレクト・ドライブ・ターンテーブルの欠点とも言われていた“コギング”と呼ばれる回転ムラも解決している。レコードに刻まれた音楽の生まれる感動的な瞬間を表現できるような製品に仕上がった。」 また、今回のプロジェクトでフィーチャーされているナガオカのレコード針の最高級モデルMP-500の開発者でもある寺村氏は「自分の仕事に関して評価していただけるのは本当にうれしい。MP-500の電気特性は20kHzぐらいまでフラットに伸びているので音楽のジャンルを選ばずに使っていただけるのでは。」と語った。 そして東洋化成カッティング・エンジニアの西谷氏は「レコード製造において1枚目にカッティングするラッカー盤と、その後プレスするレコード盤とでは厳密にいうと音が違うので、そういった仕上がりを考慮したカッティングを心がけている。それらを工場で一貫して製造することで、何かトラブルがあった際にも素早く対応できる。」と語った。   主催3社代表によるあいさつの後、アナログ・レコードに造詣が深いゲストとして、ピアニストでテクニクス・アンバサダーのアリス=紗良オット、オーディオ評論家の和田博巳氏、音楽評論家の藤本国彦氏がそれぞれ登壇し、SL-1200GAEを使ってレコードを再生しながら、その魅力について語った。   [caption id="attachment_55591" align="alignnone" width="300"]record-rediscover-project-9 ▲アリス=紗良オット「テクニクスのRediscover Musicというコピーには伝統を大切にしつつ今にあわせていくという思いが込められていると思うのでそれがクラシックの世界とも共通していて共感できる。テクニクスの機器を使って音楽の美しさができるだけ多くの人に伝われば。」[/caption] [caption id="attachment_55590" align="alignnone" width="300"]record-rediscover-project-8 ▲和田博巳氏「SL-1200GAEは世界的にみてもトップクラス。近い将来はアナログレコードとハイレゾの再生が中心になるといわれているので、次のオーディオの世界を見るのが楽しみだ。」[/caption] [caption id="attachment_55592" align="alignnone" width="300"]record-rediscover-project-10 ▲ビートルズに造詣が深い評論家の藤本国彦氏により、UKオリジナル盤など貴重な音源をSl-1200GAEを使って楽しんだ。[/caption]   新製品TECHNICS 「SL-1200GAE」はこのプロジェクト発足と同日の10:00から予約開始したが、たった30分で国内販売台数300がすべて完売した。今年の冬には通常モデルの「SL-1200G」の発売も予定されているので大いに期待したいところだ。 [caption id="attachment_55584" align="alignnone" width="650"]record-rediscover-project-2 ▲すべてをパーツから再設計して作られたSL-1200GAE。従来のSL-1200シリーズのデザインを継承しながらハイファイ・オーディオ用のレコード・プレーヤーとして生まれ変わった[/caption] [caption id="" align="alignnone" width="650"]record-rediscover-project-13 ▲回転数は33/45/78に対応。ピッチコントローラーは±8%と切り替えスイッチにより±16%まで可変できる。[/caption] [caption id="" align="alignnone" width="650"]record-rediscover-project-14 ▲軽量かつ高減衰特性のマグネシウムを採用したトーンアーム。高精度に盤面をトレースする[/caption] [caption id="attachment_55585" align="alignnone" width="650"]record-rediscover-project-3 ▲ダイレクト・ドライブ・ターンテーブルの課題であったコギングと呼ばれる回転ムラを排除するために開発された鉄芯のないコアレス・ダイレクトドライブモーター。さらにツインローター構成により、強いトルクを保ちながら軸受け荷重と回転中の微小振動の低減を実現した[/caption]     [caption id="attachment_55586" align="alignnone" width="650"]record-rediscover-project-4 ▲高減衰シリコン・インシュレーター[/caption] [caption id="attachment_55587" align="alignnone" width="650"]record-rediscover-project-5 ▲真鍮板とアルミ・ダイカスト・シャーシ、デッドニングラバーの3層構造で質量は3.6kgの重量級プラッター。これにより安定した回転と高剛性を実現している[/caption]   [caption id="attachment_55588" align="alignnone" width="650"]record-rediscover-project-6 ▲プラッターの裏には不要共振を排除するためのデッドニング・ラバーと、プラッターの質量配分が均一になるようにバランス調整を実施した2つの穴と、調整済みを示す「BALANCED」のシールが見られる[/caption]   [caption id="attachment_55593" align="alignnone" width="650"]record-rediscover-project-11 ▲会場には過去のSL-1200シリーズのパーツの展示コーナーも設けられ、SL-1200GAEとの構造の違いも確認できた[/caption] [caption id="attachment_55594" align="alignnone" width="650"]record-rediscover-project-12 ▲会場内に貼られていたSL-1200GAEのポスター[/caption]   レコード再発見プロジェクト特別Webサイト http://rediscover.jp/ SL-1200GAE製品情報 http://jp.technics.com/products/1200gae/ テクニクス http://jp.technics.com/ ナガオカ http://www.nagaoka.co.jp/ 東洋化成 http://www.toyokasei.co.jp/      

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